2020/02/10更新

PayPayやLINE Pay等のキャッシュレス決済 日本の普及率が低い理由

皆さんはキャッシュレス決済を使っていますか?現在、キャッシュレス決済の中でも勢いがあるのがQR決済サービスでしょう。日本でも、ソフトバンクとYahooが運営しているPayPay、LINEが運営しているLINE Pay、楽天が運営している楽天ペイ、さらには銀行、企業、商店街などに至るまで様々なキャッシュレス決済サービスが乱立しています。さらには、日本を代表する企業であるトヨタもキャッシュレス決済をスタートすると発表しています。

ようやく動き始めた日本のキャッシュレス決済サービスですが、他国と比較するとまだまだ普及しているとは言い難い状況にあります。スマートフォン自体は高く浸透している日本で、なぜキャッシュレス決済が浸透しないのでしょうか?そこで今回は日本でキャッシュレス決済が浸透しない理由について考察を行います。

海外と日本のキャッシュレス決済普及率

では、他国と日本ではキャッシュレス決済サービスの普及率はどれくらいの差があるのでしょうか。一般社団法人キャッシュレス推進協議会が2019年4月に発表した「キャッシュレス・ロードマップ2019」によれば、各国におけるキャッシュレス決済サービスの普及率は、2016年時点で韓国は96.4%、イギリスは68.6%、中国は65.8%という状況となっています。その他、オーストラリア、カナダ、スウェーデン、アメリカ、フランスといった国も約40~60%という普及率となっています。

一方、日本は19.9%です。このデータ自体がやや古いため、現時点での普及率はもう少し上昇していると思います。ただ、そちらを勘案しても他国とは大きな差がある状況がお分かり頂けるかと思います。

日本でキャッシュレス決済が浸透しない3つの理由

キャッシュレス決済は多くのメリットがあります。ユーザーは現金を持ち歩く必要がなくなりますし、レジでの待ち時間も軽減されると言われています。また、店舗側にとっては(手数料負担の議論はありますが)資金輸送や釣銭確保などの手間に加えて、セキュリティ面への投資が省けるでしょう。さらには政府にとっては不透明な資金のやり取りなどが無くなり、脱税やマネーロンダリングを防ぎやすくなります。このようにたくさんのメリットがあると分かっているのに、日本でキャッシュレス決済が浸透しないのでしょうか。これには日本ならではの4つの理由が存在します。

治安の良さ

日本は治安が良いと言われています。長らく日本に住んでいるとなかなか感じないと思いますが、海外へ行くと、如何に日本の治安が良いかを再認識することが多いです。海外から来た観光客が、日本の治安の良さに驚くというエピソードは皆さんも良く聞くのではないでしょうか。海外では、真昼でも街中で財布やバッグをすられることは少なくありません。また、深夜に裏通りを女性1人で歩くという行為は言語道断です。

一方、日本では飲食店で席をとるためにスマートフォンなどの持ち物を置いておく人もいますし、夜道を1人で歩く女性もたくさんいます。この治安の良さがキャッシュレス決済の浸透を妨げているのです。治安が悪い国の多くは、海外は偽札が広く流通しており、大きな社会問題となっています。

また、現金輸送車を狙った強盗事件も度々起こります。このような社会問題を解消するためにキャッシュレス決済を推進した国もあるほどです。日本は紙幣の偽造が極めて困難であると同時に、警察の捜査力も優秀であるため、犯罪自体を抑止しているといえます。こういった社会問題の違いがキャッシュレス決済の浸透を妨げている理由の1つです。

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