2019/09/29更新

【データベースエンジニアの仕事内容】

現代社会では、さまざまな情報がデータ化され、コンピュータに保存されています。企業や自治体、大学などの事務処理では、コンピュータ無しには仕事ができない状態まで進んでいます。データは安全に保存されることは当然ですが、仕事では素早く参照・更新できることも重要です。このことを実現するために、大切な役割を果たすのがデータベースエンジニアです。まさに、企業の心臓部を支える仕事といえるでしょう。早速、その仕事内容を見ていきましょう。

データベースエンジニアの主な仕事

データベースエンジニアには、以下のような仕事があります。一人ですべての役割を担うこともありますし、開発専門や保守専門など、役割ごとに担当者や担当する企業が分かれている場合も少なくありません。

データ構造やデータベースの設計

データベースの設計は、顧客の要件を確認することから始まります。要件に見合ったデータベースシステムを選定することが最初の仕事ですが、実際には利用するソフトウェアや商談の段階で決まっている場合も少なくありません。データベースが選定されたら、設計に移ります。顧客が求める要件には、以下のような要素があります。

・処理速度
・セキュリティ
・利用者ごとの操作権限
・格納するデータの長さ
・データの入力ルール
・異常が発生した場合、データベースを停止できる最大時間

もちろん大前提として、データが正しく更新されることもあるでしょう。これを満たすために、データを格納する表のフォーマットや、物理的なデータベース容量、各設定項目の設定値、バックアップ方法などが検討されます。

データベースの構築

設計した内容に基づいて、データベースの構築を行います。構築にあたっては、画面を見ながら行う場合もあります。しかしその一方スクリプトという、一種のプログラミングを事前に行っておく必要がある場合も少なくありません。データベースの構築作業自体は自ら行う場合もありますが、サーバーエンジニアやサービスエンジニアに手順を示し、構築を代行してもらう場合もあります。また現地ではなく、リモートコントロールソフトを利用して遠隔操作で行う場合もあります。

データベースのチューニング

構築したデータベースは、設計したそのままの形では十分な速度が出ない場合も少なくありません。そのため、十分な速度に達するように設定項目と設定値を見直す等のチューニング作業が必要となります。顧客が求める速度に達するまで、この作業を行います。多くの場合、チューニングを行ったことで他の箇所に影響が出る可能性がありますから、実行には十分な検討が必要となります。

データベースの保守

運用開始されたシステムでは、データベースの保守が必要です。データが増えると、速度低下が起こることも少なくありません。これに対して、チューニングなどの対応を検討し実施する仕事があります。また利用者が増えた場合、データベースに対してどのような権限を与えるかを検討することも仕事の一つです。もちろん日々のバックアップや、データベースの監視業務等もあるでしょう。もし問題が発生した場合は、トラブル対応にあたることとなります。

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データベースエンジニアに求められること

データベースエンジニアには、求められることがいくつかあります。その内容を説明していきましょう。

コミュニケーション能力

データが正しく保たれ、かつ十分な処理速度で運用するためには、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニア等とのやりとりが欠かせません。そのため、情報を簡潔かつ正確に伝え、理解する能力が求められます。

細かい点も見逃さない、正確さを追求する心構え

データは正確であって当たり前です。しかしデータベースを運用する際には、一つの設計ミスが大きなデータの不整合につながります。また、つい見逃されがちな細かな違いが大きな数値の違いとなって現れることもあります。例えば、小数点以下の数値の処理などがあげられるでしょう。そのため、細かい点も見逃さず、正確さを追求する心構えが必要です。

粘り強さ

データベースで起こる問題はデータの不整合など、しばしば重大な事態になることがあります。一旦トラブルが発生すれば、なるべく早く復旧できるよう、正確さとスピードの両面について最大限の努力をしなければなりません。そのため、速く作業するという状況下においても妥協を許さない、粘り強さが求められます。

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まとめ

データベースエンジニアは企業の命ともいえるデータを預かる仕事ですから、責任は重大です。しかしデータがある限り必要とされる仕事ですから、なくなることはありません。他のエンジニアと関わることが多い仕事ですから、技術的な知識に加えて、コミュニケーション能力、そして何よりも正確さを求める姿勢が必要です。

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