2019/09/29更新

ディープラーニングを現役SEが解説【IT・WEB業界の時事問題】

最近ニュース等で、ディープラーニングという言葉を耳にする機会が多くなりました。なにやらすごいものらしいという事は聞こえ伝わってきますが、どんなもので何がすごいのでしょうか。今回はディープラーニングについてご紹介したいと思います。

ディープラーニングとは

よく聞く言葉にAI(人工知能)や機械学習というものがありますが、関係としては「AI > 機械学習 > ディープラーニング」といった感じで、AIの一分野が機械学習であり、さらにその中の技術のひとつがディープラーニングとなります。ディープラーニングを簡単にいうと、大量のデータから「分類したい対象のデータ」の特徴を自らが見つけ出すことができる技術です。例えば自動車を例にしてみましょう。私達は生まれてからあらゆる自動車を見ていますが、世の中にあるたくさんの自動車は形、色、サイズなどあらゆるものがあります。それでも、私達は今まで見たことがない自動車を見たとしても、「これは自動車だ」と判断できますよね。ディープラーニングも同じようなことができます。たくさんの自動車という画像から、ディープラーニング自身が「黒い円状のものが四角い物体(=タイヤ)が下部に4つついているもの」というような特徴を見つけ出します。そして未知の画像についても「これは自動車だよ」「これは自動車ではないよ」という事を判定することができます。

ディープラーニングの実用例

さて、なんとなく「ディープラーニングってすごそうだな」というところはご理解頂けたと思いますが、もちろんこの技術は自動車を判別することが目的の技術ではありません。既に多様な分野にも使用され始めているディープラーニングですが、ディープラーニングを活用した事例を1つご紹介したいと思います。

アルファ碁ゼロ

2017年5月、世界最強の棋士と言われている中国の柯潔(かけつ)が3連敗したことは記憶に新しいのではないでしょうか。相手はグーグル傘下の「ディープマインド」という、人工知能に強みを持つベンチャー企業が開発した、「アルファ碁」という囲碁ソフトです。アルファ碁は3戦とも全く柯潔を寄せ付けず、まさに完勝でした。さらには、アルファ碁がさらに進化したアルファ碁ゼロは、将棋やチェスも僅か1日で、最強とうたわれていたElmoという将棋ソフトに完勝するようになってしまいました。注目すべきは、このアルファ碁は、情報として「囲碁」や「将棋」のルールだけしか与えていないという点です。今までの囲碁ソフトでは人間の対局した莫大なデータから最適解を導いていましたが、アルファ碁は自分自身と何度も対局を行うことでデータを集め学習し、世界最強になってしまったのです。

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まとめ

今回はディープラーニングをご紹介しました。
この技術は今後ますます私たちの生活に入り込んで、多大なる影響を与える事でしょう。

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