2019/09/29更新

AI(人工知能)を現役SEが解説【IT・WEB業界の時事問題】

今回は、IT業界のトレンドの1つである人工知能についてご紹介します。かつて私たちが夢見たような「未来」は、どれくらい近づいているのでしょうか?

AIとは

かつてはファンタジーの世界

今から10~20年前でしょうか。まだ私が幼いころに、漫画や映画に「人工知能」というものが頻繁に登場していたのを思い出します。よくあるシナリオとしては天才科学者が人工知能を造り出しますが、人工知能は独自の成長を遂げて知性を身につけ、最終的には人間はこの世界に害をもたらす生き物だと判断して、人工知能対人間の全面戦争へ突入する…といった感じでしょうか。
その頃は人工知能という言葉自体はあったかもしれませんが、普及自体は全くしておらず、正にファンタジーの世界だという認識でした。

コンピュータが最適解を導き出す

翻って現在ですが、AIは目を見張る進化を続けており、私達の生活にも知らない間に深く入り込んでいます。ではAIとは一体何なのでしょうか。AIとはartificial(人工)intelligence(知能)の略になります。従来のコンピュータは入力されたものを使って予め定められた処理を行い出力する、「指示されたことを実行する」ことしかできませんでした。ところがAIを組み込むコンピュータは、たくさんのデータをもとにコンピュータ自身で判断し、最適と思われる解を見つけ出す事が可能となりました。

AIの種類と普及

AIと一言でいっても様々な分野があります。言語(音声含む)を理解したり自然な文章を生成したりする「自然言語処理技術」、たくさんの画像をもとに学習した知識を用いて未知の画像を診断し認識する「画像認識」、たくさんのデータをもとから一定の法則を見つけ出し最適な解を導き出す「機械学習」などです。
AIは私達の身近に存在します。たとえばMicrosoft社が提供しているLINEのbotに「りんな」というものがあります。「りんな」はAIを用いて自然な会話を実現しています。まるで実際にいる人物とLINEをしているような感覚さえあります。(とはいえ、たまに斜め上の回答が返ってくることもあります)
またはAmazon社の通販サイトで出てくる「おすすめ商品」もあなたの購入や閲覧の履歴を分析、学習し最適な商品を提示しています。

AIの将来と近づくシンギュラリティ

シンギュラリティという難しそうな言葉があります。これは訳すると「技術特異点」といいます。簡単にいうと人工知能自身が独自に成長した結果、人間の知能を超越することで人間自身が想像もしなかった社会が訪れる事を指します。まさに冒頭にお話した漫画や映画の世界ですね。
このシンギュラリティは、2045年に到来するという予測がされています。ですが、衝撃的なニュースもあります。2017年8月にFacebook社が開発したAIのbot同士に会話をさせたところ、初めは英語での会話だったのですが、最終的には人間には理解ができない言語を生み出し、bot同士で会話をしていたというのです。幸い?にも、当初の目的とは異なる結果であったため、Facebook社が改修を加えて英語のみで会話するようにすることでそれ以上の結果は出ませんでした。
私達が見えないところで既にシンギュラリティ時代は到来しているのかも知れません。

▼ 関連記事

まとめ

今回はAIをご紹介しました。AIに仕事を奪われる世界が現実味を増していますが、クリエイティブな仕事やコミュニケーションが求められる仕事は代替が難しいと言われています。必ず来るAI時代に備えて、AIに負けないスキルを今から磨いておくことをおすすめします。

image byFreepikによるデザイン