これからはWEBマーケティングを仕事にしたいという学生は、どのようにWEBマーケターになれば良いのでしょうか。また、WEBマーケターはその後どのようなキャリアを歩む事になるのでしょうか。ここでは、新卒の学生がWEBマーケターになる方法とその後どのようなキャリアを歩むケースが多いのかについて説明します。
新卒でWEBマーケティングは狙わないと実現しない
一部の外資系の企業を除けば新卒は総合職での採用が一般的です。つまり、会社に入社はするけれども、職種は配属されるまで基本的にはわからないのです。しかし、これが営業職を志望している場合は簡単です。銀行や証券会社のだいたいの新卒は営業の現場に配属されるので、これらの業界を狙えば簡単に営業職につくことができます。
ただし、WEBマーケティングの場合は難しいと言えます。会社組織においてWEBマーケティングの人員がたくさん必要な業界はほとんどないので、意識的にWEBマーケティングの仕事がしたいと計画をしなければマーケティングの担当にはなれません。
WEBマーケティングが経験できる企業の例
では、新卒でWEBマーケティングをしたい場合どのような会社に就職すれば良いのでしょうか。例えば、一つの例として挙げられるのが楽天です。楽天は楽天市場というモールを運営していて4万を超える店舗が参加していますが、これらの店舗のフォローはECコンサルという営業マンが行います。
新卒社員の多くはこのECコンサルを経験しますが、ECコンサルは楽天市場の営業マンでありながら、各出展者のWEBマーケティングのサポートを行うので、極めて濃いWEBマーケティングの経験ができます。このように顧客向けにWEBマーケティングが絡む営業を行っている会社に入社するというのが一番良い方法です。
他にもマーケティングのコンサルティングを行っている会社に入社するのも良い方法です。例えば、大企業向けでは近年アクセンチュアがデジタルマーケティングに力を入れていますし、中小企業向けでは船井総業研究所がWEBマーケティングで豊富な事例を保有しており、新卒で入社してもコンサルタントとしてWEBマーケティングに関われる可能性があると考えられます。
また、上記の会社よりも事業規模は小さくなりますが、WEB制作会社に入社するのもWEBマーケティングを経験できる可能性が高いと考えられます。
WEBマーケティング人材の転職の求人は豊富
このように、WEBマーケティングの専門職の新卒求人というのはほとんどありません。おそらくWEBマーケティングを絡めた営業を行っている会社や、マーケティングに強いコンサルティング会社に就職してWEBマーケティングに関われる可能性を上げるのがセオリーとなりますが、転職市場にはWEBマーケティング人材の求人が豊富に存在します。
多くの企業でWEBマーケティング人材が不足しているので、転職者を一から育て上げてでもWEBマーケティング担当者を採用しようと言う企業が増えているのです。どうしてもWEBマーケティングがしたかったのに叶わなかった場合は、いっそ転職してWEBマーケターを目指すという方法があります。
キャリアパスの幅は比較的広い
人材の需要に対して供給が追い付いていないので、比較的幅広いキャリアパスを選択できるのもWEBマーケターの特徴です。例えば新卒で入社した会社でそのまま役職を挙げてマーケティングの責任者を目指すパターンもありますし、ITベンチャーを転々としてマーケターとしてのキャリアを積む人もいます。またフリーのWEBマーケターとしてコンサルティング会社を起業する人もいます。人材の流動性が比較的高いので、キャリアパスの自由度も高い事がメリットと言えるでしょう。
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