2019/09/17更新

プログラムの知識が全く無い文系学生が、システム開発メインの企業に入社しても大丈夫?

自分は文系だからIT関連企業で働くことは難しいのではないか、と考えている学生さんは今も昔も少なくないようですが、実のところ、深いプログラムの知識が無くとも担当出来る業務が、IT業界には多く存在しています。一言でITと紹介されることが多い世界ですが、そこでは様々なタスクが能力に応じて分業化されているのです。そういったIT業界の中で、今回は「文系の学生は、システム開発中心の企業で活躍出来るか」について、私の経験も交えながら話を進めていきます。

そもそも、システム開発って何?

システム開発は、個々人によって定義が変わってくる曖昧な言葉ですが、今回は狭義のシステム開発について説明します。システム開発とは「プログラム言語」と呼ばれる、コンピューターに命令を出す言語を使用し、特定の機能を持った処理のまとまりを作成することを指します。

と言ったところで、何が何だか分からないと思いますが、要は大学のレポートを作成する際に仕様するMicrosoft社のWordなどは、れっきとした一つのシステムです。Wordを使用すると文字を太くしたり、表を作成したり出来ますが、ああいった様々な機能を一つにまとめたものを作成することが「システム開発」と呼ばれる作業なのです。

プログラム言語って何?

上で述べた通り、コンピューターに理解させる言語を「プログラム言語」と呼びます。プログラム言語は多岐にわたっており、古くはCOBOL・FORTRAN、長らくシステム開発の中心的言語として重用されているC・JAVA、近年ではスマートフォンのアプリを開発するために作られた言語であるAndroid・Swiftなどがあります。他にもここで紹介しきれないほどに様々なプログラム言語が存在しており、その数は年々増え続けています。

文系出身者が、システム業界で生き残れるのか

ここからが本題。果たして文系でかつプログラム言語の経験が無い人間が、システム開発中心の会社で実力を発揮出来るのかというと、答えはイエスです。

この文章を執筆している私自身が文系でIT、しかもシステム開発を事業の主軸とした企業に入社し業務を行ってきましたが、はっきり申し上げて「プログラム言語のアルファベットを見ているだけで吐き気がする」という方以外は努力次第どうにかなるというのが、私の経験上の率直な実感です。下で詳しく説明を加えますが、実のところ、よほどの設計センスが無い限り、一からプログラムを作らされるようなことは、ほぼありません。

一からプログラムを作るような機会は少ない

誤解を恐れずに言えば、ほとんどのプログラムは「使い回し」です。テンプレートと言い換えることも出来るでしょうが、基本的にはこのテンプレートを修正してプログラムを作成していく場合が一般的です。しかも、テンプレートは原則、能力の高い一部のプログラマーによって作成されるので、他の人間はそれをベースとして自分たちの担当である機能に合わせて「作り変える」「修正する」だけで済んでしまうことが多いのです。したがって、プログラミングに慣れていない文系学生でも、開発の現場に入り込める余地は十分あると言えます。

文系出身者を考慮して、最低限の研修は用意されている

文系を採用するような企業は、実務に携わる前に必ず内部もしくは外部研修を受講するカリキュラムが導入されています。そしてその後も、例えばプログラムの中の一機能のみの開発など、少しずつ業務に慣れていくよう配慮している企業が一般的と考えられます。

いずれにせよ、積極的に言語を学んでいく自助努力は不可欠

私のようにプログラムの知識が乏しかった文系人間でも、実際にシステム会社の屋台骨を支えられたことは事実です。ただし、そこには積極的に知識を吸収していこうとする、貪欲な姿勢が寄与していたのは言うまでもありません。教えられて成長していくだけでなく、自ら学んでいくという意識は不可欠です。

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