2020/05/08更新

GAFMAも力を入れているゲーム配信産業の今と今後について考察

現在、1つの市場が注目されています。それはゲーム配信サービスという市場です。eスポーツの盛り上がりに加えて、ゲームのプレイ動画を配信、あるいは生中継する「ゲーム実況者」という人たちの増加など、ゲーム配信サービスを取り巻く状況は年々大きな変化が発生しています。この「ゲーム配信サービス」という新たな市場に、テック業界の大手企業やベンチャー企業などが参画しており、激しい競争を繰り広げているのです。今回は、このゲーム配信サービスについて考察を行います。

ゲーム配信サービスとは

では、ゲーム配信サービスとはどのようなものなのでしょうか。機能は大きく分けて2つあります。1つはゲームしている様子を動画として投稿、あるいは実況する機能、もう1つはそれらの動画や実況を視聴する機能です。まず、1つ目のゲームをしている様子を配信する機能ですが、主な機能はPCやスマートフォンの画面をインターネットへ公開する機能です。但し、ゲーム配信サービスによっては専用の機材が必要になるケースもあります。また、自身の動画などをチャンネルとしてまとめる機能もあります。

もう1つの視聴する機能ですが、自身が視聴したいゲームタイトルや、実況者を検索することができる機能、実況者に対して「投げ銭」ができる機能などがあります。また、その他にも、ゲーム実況者とゲーム視聴者がコミュニケーションを取るためのコメント機能などがあります。ただ、ゲームを配信する、見るといっただけではなく、コミュニティを創り、大きくしていくための仕組みがあるのが特徴です。

ゲーム配信サービスを運営する側としては、たくさんの人が自社のサービスを使ってくれることが収益につながります。そのため、できるだけゲーム実況者が収益化しやすいような仕組みを導入しています。先ほどあげたチャンネル機能やコメント機能なども、ゲーム実況者と視聴者を1回限りの関係にするのではなく、継続的に繋がりを持たせ「ファン化」させるために必要なものといえるでしょう。

視聴者がファン化してくれれば、たくさんのゲーム実況動画を視聴してくれるでしょう。それが、広告収入や投げ銭の金額アップにつながり、ゲーム配信サービス運営者の利益も向上するという訳です。現在、日本で人気があるゲーム配信サービスは、Google、Amazon、Microsoftといった海外の大手テック企業勢、そしてサイバーエージェント系の会社などが運営しているものが支持されているようです。そして、このようなゲーム配信運営者間では、有力なゲーム実況者の移籍や引き抜きなどが頻繁に起こっているのです。

有名なゲーム配信サービス6選

では、現在どのようなゲーム配信サービスが人気を集めてるのでしょうか。幾つかのゲーム配信サービスを見てみましょう。

Amazon社「Twitch」

Twitchは世界最大のゲーム配信サービスです。Twitch Interactive, Incは、そのTwitchというサービスを開発・運営する企業ですが、2014年にAmazonが約1,000億円で買収をしたことにより、現在ではAmazon傘下ということになります。この買収が発表された際、業界ではGoogleが買収するという見方が強かったのですが、その予想を覆してAmazonが逆転したという経緯がありました。

「GoogleとAmazonが買収に動いた企業」というだけでも、当時から以下に有望視されていたかがお分かり頂けるかと思います。直近の詳細なユーザー数は公表されていないため、少し古いデータとなりますが、2015年に同社が公表した内容によれば1か月で150万人以上の配信者、1億人以上の視聴者が存在するとのことです。また、ライブストリーミングプラットフォームを手掛けるStreamElements社によれば、2019年の総視聴時間は約93億4,023万時間ということで、数字の上でも他を圧倒しています。

Google社「YouTube」

つづいてが、YouTubeです。以前はYouTube Gamingというアプリが提供されていましたが、2019年5月末日をもって廃止され、YouTubeに統合されることとなりました。こちらはもはや説明不要でしょう。動画投稿・配信サイトとしては、世界最大を誇るサイトであり、YouTube上でゲームを配信するユーザーも相当数いるようですが、現状ではゲーム配信という分野においてはTwitchやMixerに遅れをとっているようです。

ただ、Googleも挽回するための施策を次々と打ち出しています。2020年1月には大手ゲームパブリッシャーと提携を発表、さらに有名なeスポーツリーグの3大会について独占生配信を勝ち取っています。先述した調査によると、2019年の総視聴時間は約26億8,143万時間ということで、こちらもかなりのユーザーを獲得している様子が分かります。

Facebook社「Facebook Gaming」

3つ目に紹介するのが、Facebook社のFacebook Gamingです。こちらは2019年の3月に本格的に開始されたサービスです。元々同社のSNSであるFacebookでゲーム関連の動画を投稿したり視聴するユーザーが多かったことから、サービス化に踏み切ったようです。それにも関わらず、2019年の総視聴時間は約3億5,624万時間ということですが、2018年と比較すると210%という驚異的な成長率を記録しています。今後、TwitchやYouTubeに対して強力な競合サービスとなりそうな予感がします。

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