2019/12/02更新

STEM(ステム)教育って何?なぜ注目されている?他国における取り組みから日本での動向について紹介

いま、世界の教育が変わろうとしています。アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、中国…。世界中のあらゆる国がこれまでの教育を見直し、新たな教育に向けて舵を切っています。興味深いのは、その舵の方向です。世界中のあらゆる国の教育方針が、同じ方向を向いているのです。これは海外だけではなく、我が国日本も同様です。2020年から新しい学習指導要領がはじまろうとしていますが、その内容が他国の「舵」と同じ方向を向いているのです。一体教育の現場で何が起こっているのでしょうか?この教育大変革のコアとなっているものが「STEM教育」と言われるものです。そこで今回は「STEM教育」について考察を行います。

STEM教育とは何か

STEM教育のSTEMは「ステム」と読みます。STEM教育とは4つのワードの頭文字によって造られた言葉です。その4つとは、Science(科学)、Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)です。STEM教育とは、これら4つの分野について横断的に学び、それらの知識を応用することで自らが問題を解決できる力をつけるための教育手法です。

STEM教育が注目されたのは、アメリカ大統領がバラク・オバマ氏であった時代にさかのぼります。オバマ氏はアメリカの子どもたちの成績が他国の子どもたちと比べて、かなり低いことに驚き、子どもの教育を強化するという方針を打ち出しました。そして、その学力を引き上げるためにSTEM教育に年間数十億ドルを投資し、教育の改革を進めたのです。

この流れはトランプ大統領となった現在でも変わっていません。また、同じアジア地域に属しているインドやシンガポールも、国策としてSTEM教育を推進しています。

例えば、シンガポールでは、2023年までに国内全ての小中学校で、STEM教育を実施するという計画を立てています。シンガポールのSTEM教育は、応用教育プログラムと呼ばれており、その内容は実に充実しています。ロボット工学やプログラミングはもちろん、3D CADや3Dプリンターといった実践的な内容が組み込まれています。

また、近年ITを武器に急速に力を伸ばしつつあるインドも、2015年からSTEM教育を推進しています。インドでは、日本でいう小学校~中学校にあたる期間で、プログラミング、ソフトウェアやインターネットといったITの基礎から、ソフトウェアの処理の流れを図式化するフローチャートや、最適な処理を考えるアルゴリズムといった具体的な設計といったかなり掘り下げた内容を学習しています。まさに世界の教育は「STEM」一色となりつつあります。

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