2019/09/29更新

ITエンジニアのキャリアパスの一例を紹介!技術職を極める?管理職へ転身する?

ITエンジニアを目指している人にとって、ITエンジニアのキャリアパスは気になるところでしょう。IT企業に就職した後、どのようなキャリアの積み方があるのか、キャリアを積んでいくのに独学は必要なのか、いつまでエンジニアとして活躍できるのか、管理職になることもあるのか、などを知っておくと、ITエンジニアとしての人生設計の一助になります。今回は、ITエンジニアのキャリアパスについてご紹介いたします。

ITエンジニアにはどういったキャリアパスがあるか

エンジニアとして勤め上げるケース

ITエンジニアのキャリアパスは、大きく分けて2つあります。ひとつは、エンジニアとして技術を極め、定年まで最前線で活躍する、エンジニアとしてのキャリアを貫き通すパスです。最後までエンジニアとして勤め上げるキャリアパスにもいくつかステージがあります。まずは、入社してからしばらくは、先輩社員から様々な事を習いながら仕事に慣れていくステージです。

大体5〜10年くらい、これが続きます。この間、通常はプログラマから始めて、システム開発に必要なプログラム言語の知識やOS、データベースに関する知識を身についけていきます。そして、次はひとりで仕事を回せるようになるステージに進みます。このステージの役職は「主任エンジニア」と呼ばれるのが一般的です。

主任エンジニアは、要件定義から基本設計、詳細設計、システムテスト、システム導入、システム保守などシステム開発におけるすべてのフェーズがこなせるようになる必要があります。

人によってはこのステージで終わりますが、次に進める場合は、マネージャ職のステージに移ります。マネージャ職は主任エンジニア以下の技術者を束ねて、システム開発の総責任者として技術的なアドバイスからスケジュール管理、人員管理まで幅広く手がけます。そして、更にその先にアドバイザー職のステージがあります。

アドバイザー職は、複数のシステム開発プロジェクトに渡って、技術的、マネジメント的な助言やサポートを行います。企業におけるシステム開発の知恵袋的な存在で、技術職としては最高位のステージです。つまり、最後までエンジニアとして勤め上げるキャリアパスの最高峰は、技術アドバイザとして会社の技術的ブレインになることが一般的です。

途中で管理職に転身するケース

もうひとつは、途中で管理職に転身するキャリアパスです。この場合は、主任エンジニアとして活躍している30代前半当たりから、係長や課長代理などの業務管理に転向し始めます。一般的には、管理職に転向した最初のうちは技術職も兼任しますが、課長などより上位の管理職になるにつれ、エンジニアとしての仕事は行わなくなります。

管理職としてのキャリアパスは係長、課長代理、課長、次長、部長、事業部長、常務、専務と続いていきます。管理職の職種は企業によって異なりますので、先ほどの役職は一例です。一般的には、課長あたりから技術的な仕事から離れる傾向にあります。

独学の必要性

それでは、キャリアパスを進めていくにあたり、独学は必要でしょうか?答えはイエスです。理由はいくつかあります。IT業界は技術の移り変わりが激しいため、基本的には常に新技術の勉強を行っていく必要があります。新技術の習得は、会社が行う研修を利用する手もありますが、2〜3日の研修で身につく知識には限界があります。

やはり、常日頃からアンテナを張って情報を収集し、独学を行う必要があります。技術力がなければ、当然ながら技術者としてのキャリアパスは進みません。従って、技術者としてのキャリアパスを進めていくには、独学は必須だと言えます。また、独学を行う姿勢そのものが、キャリアパスを進めていくに当たって有利となります。

管理職として部下の管理、育成を行うためには、まずは自身が様々な知識を身につける必要があります。独学を積極的に行う姿勢があれば、こうした上位職についた時にも様々な方法で知識を身につけられるでしょう。IT業界でキャリアパスを進めていくためには、知識に対して貪欲であることが必要です。

ずっと最前線で活躍を続けることは可能か

IT業界を目指す動機のひとつとして、IT技術そのものに憧れを抱く、という場合があります。要はコンピュータが好きということです。こうした動機を持つ人は、できれば最後まで最前線で技術者として活躍したいと考えるでしょう。では、技術者として最後まで活躍し続けることは可能なのでしょうか?

これは、技術者としてしっかりとした心構えがあれば大丈夫です。技術者の命とも言えるものは、その技術力です。IT業界は他の業界と比べて、必要な知識の入れ替わりがとても激しいです。一線で活躍し続けるには、こうした技術の変化についていくよう、常に新情報に敏感であり、学ぶ姿勢を維持し続けることが必要です。

逆に言えば、IT技術への関心を常に持ち続けることができれば、理論的にはずっと最前線で活躍を続けることは十分可能です。

エンジニアの管理職について

エンジニアと管理職はそれぞれ別個の職種なので相容れない印象があるかと思います。しかし、先ほどもご紹介したように、エンジニアのキャリアの途中から管理職に転身することは、よくあります。特にエンジニアとしてのキャリアパスが用意されていない中小企業では、技術者として出世することが難しいため、管理職の道に進むことが多いです。

ここで言う管理職とは、係や課、部といった会社の組織を束ねる役職です。具体的には稟議(意思決定を行うため上役にうかがいをたてること)の承認や経費の管理、売上目標やコスト目標達成の指揮などです。管理職に求められる知識や技能とエンジニアのそれは、本来別物です。

ですので、優秀なエンジニアが優秀な管理職になるとは限りません。ただし、管理職になる以外出世の道がない会社も多いので、その場合は管理職になることを目指すケースもあります。また、会社によっては担当課長や担当部長という呼び方で、部下を持たずに実質的には技術者を続けながら役職を付ける場合もあります。

まとめ

今回は、ITエンジニアのキャリアパスについて詳しく紹介してきました。ITエンジニアのキャリアパスには、エンジニアを極める道と、途中から管理職に転身する道の大きくふたつがあります。
IT企業への就職を目指す人は、自分が生涯エンジニアを続けたいのかどうか、よく考えてみましょう。

技術者を極めたいのであれば、エンジニアとしてのキャリアパスが整備された会社を選択するべきです。いずれにしても、自分のキャリアパスを思い描いてみるのは、とても大切なことです。ぜひ、この機会にじっくりと考えてみましょう。

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